当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています

精神科の看護師は使えない、という誤解

精神科の看護師は使えない、という俗説を耳にすることがありますよね?看護職は医療の技術職・専門職ですから、向上心のある看護師さんはとても勉強熱心な方が多いです。

向上心の高い看護師さんは、同僚や先輩といえども負けたくないという思いを持つこともあるのではないでしょうか。

逆に、自分のレベルについて来られないスタッフはある意味「使えない看護師」としてのレッテルを張ってしまう傾向がありませんか?

インターネットの書き込みなどを見ていると“精神科の看護師は他科では使えない”“使えない看護師は精神科へ異動させられる”といった偏見を抱いている看護師さんも多いようです。

そのような偏見から、精神科では働きたくないと考えている看護師さんもいるのではないでしょうか。

しかし、その偏見は本当のことなのでしょうか?今回は、精神科への転職を考えている看護師さんへ、精神科で働く看護師に対する“使えない”という偏見についてお話したいと思います。

精神科の看護師は使えない、という偏見

“精神科の看護師は使えない”“使えない看護師は精神科へ異動させられる”と考える看護師さんもいるのはなぜでしょうか?

使えないと思うのは、精神科から内科や外科へ異動してきた看護師さんが仕事のペースについて来られない様子を見て、そのように感じたのかもしれません。

経験年数の割には、身体的疾患のアセスメントが浅いとか医療行為ができない使えない看護師だと周囲から思われるのでしょう。

また逆に、内科や外科で働いていても医療技術が乏しい看護師や仕事が遅い看護師は使えないと思われ、医療行為が少なく忙しくない精神科の職場の方が向いているのではないかと考えられて、精神科へ異動をすすめられることがあるのでしょう。

しかし、そもそも何を持って看護師は使えないと判断されるのでしょうか?

多くのケースが、まず自分が引いた看護基準のレベルよりも相手が劣っていると感じるときに、相手のことを“使えない人”と判断するのでしょう。

ですから、それは絶対的評価ではなく自分を基準とした単なる相対的評価です。身体的疾患と精神的疾患では、看護の対象が大きく違うので、看護の専門性や業務の内容が異なることは当然のことです。

精神科では、医療行為や忙しく看護業務をこなすことよりも、患者さんとのコミュニケーションや精神的ケア、生活指導の方が重要な現場なのです。

看護師にとっては、身体的疾患の看護も精神的疾患の看護もどちらも重要な看護技術でしょう。

ですから、一概に“精神科の看護師が使えない”訳ではなく、単純に看護のフィールドが異なるというだけだと思います。

精神科は看護師として使えない人が多い場所ではありません

精神科の看護師が使えない、というのは誤りだと解ってもらえたところで、精神科に転職を希望される看護師さんにはどのような方がいるのでしょうか?

まず医療行為が苦手だという看護師さん、また急性期のような忙しい職場はあまり向いていないと感じている看護師さんです。

精神科では他科よりも医療行為は少ないですし、業務に追われるような忙しさもありません。

比較的ゆっくりと仕事ができる現場です。自分の看護師としての適性を捉えて転職してきている方も多いと思います。確かに仕事内容に対する向き不向きはあるでしょう。

また、身体的疾患よりも精神的疾患、心の看護に興味があって転職してくる看護師さんもいます。

医療処置よりも生活指導や精神的ケアにやりがいを感じ、専門看護師等の資格を目指して働いている方もいます。

中には、一般急性期に勤めていながらも、心の看護や精神的ケアを学びたいと希望されて転職してくる方も実際に多いです。

稀に、精神科の患者さんが急変し心臓マッサージや医療機器の装着などの緊急対応が必要となることがあります。

このような時には、急性期の看護経験がある看護師さんがいるととても助かります。このように、精神科の看護師さんは、様々な理由を持って転職してきています。

やはり、看護師が使えるのか使えないのかを最終的に決めるのは、看護師ではなく患者さんです。

精神科にいるから“使えない人”ということは無く、大切なのは自分がどのように働きたいのか?どんな看護師でいたいのか?ということではないでしょうか。

精神科の看護師は“使えない”どころか将来性が期待される!精神科看護のフィールド

精神科 看護師は使えないどころか、その逆ですらあるのです。近年は、精神科救急病棟(スーパー救急)という現場も増えてきています。

精神科救急病棟は、看護師の人員配置が患者比10:1以上、そして新規入院患者さんの3ヶ月以内の退院など、とても厳しい施設基準を設けている病棟です。

この病棟によって、早期介入から集中的治療、なるべく地域へ早く帰すというシステムが構築されるようになりました。

これまでは長期入院や社会的入院となりやすかった精神科の現場が少しずつ変化を始めています。

また、病院においては精神科リエゾンチームの診療報酬加算が平成24年度に新設されました。これは全ての患者さん、医療従事者における精神医療の重要性や必要性が認められてきているということでしょう。

看護師も、精神科専門看護師や精神科認定看護師といった資格を取得し活躍している看護師さんも多くなってきています。

特にリエゾン看護師は精神科の枠を超えて、一般病棟の患者さんの心理的ケアや医療従事者のメンタルヘルスに関わり、病院全体の医療の質の向上に貢献しています。

このように精神科看護のフィールドは、“使えない看護師”どころか、将来性のある専門的な現場へと進化していくことが期待出来るでしょう。

ここまで聞いてみてどうでしょうか?精神科の看護師に対する「使えない」という偏見、まだ気になりますか?それとも、精神科の見方が少し変わったでしょうか。

精神科は“使えない看護師”の現場ではありません、むしろ“使える看護師”を目指していける現場ではないでしょうか。

一緒に、精神科の職場を探してみませんか?まずは看護師転職サイトに、相談してみてください。


執筆者情報

株式会社ドリームウェイ精神科の求人 - 看護師を辞めたい人へ 編集部

精神科の求人 - 看護師を辞めたい人へは、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。


転職サイトランキングを見る