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精神科 看護師のメリット・デメリットは?
精神科 看護師をするメリット・デメリットをここでは考えてみましょう。精神科は一般的に“怖い・危険”というイメージを持たれる傾向があります。
ですから、精神科で働くことはメリットよりデメリットの方が多いのではないかと考えている看護師さんも多いのではないでしょうか。
確かに精神科にはデメリットも多くありますが、メリットも同じくらいあるものです。
今、精神科への転職先を探している看護師さん、まだ迷っている看護師さんはいませんか?メリットやデメリットを聞くことは、職場選びの参考になるかもしれません!
精神科 看護師のメリットは?
精神科 看護師のメリットは3つ程あります。
1つ目のメリットは、精神科一般病棟や療養病棟などの回復期・慢性期の現場は業務負担が少ないということです。
急変や医療処置が少ない為にイレギュラーな仕事もあまりなく、ほぼ勤務時間通りに帰宅することが可能です。体力的にも安楽なので、定年まで長く働ける現場でしょう。
2つ目のメリットは、精神科は死に関わるケースがあまりないということです。
内科や外科、緩和ケア科等の診療科では、どうしても患者さんの死に直面することが多い現場です。
看護師は急変対応を行うことにもかなりの緊張感を要します。やはりそのようなことが日々の業務で繰り返されると、精神的な疲労も大きく積み重なりますよね。
精神科では、自殺行為に警戒は必要ですが、実際に死に直面するケースは他科よりも少なくそのような部分では精神的な負担が少ないといえるでしょう。
3つ目のメリットは、心の看護や精神的ケアを学ぶことができることです。
身体的疾患の患者さんにおいても心理的な不安やうつ症状をきたす方が多くいらっしゃいます。
その様な患者さんの治療を進めるためには、精神面も含めてケアを行っていく必要があります。
しかし忙しい看護業務の中、患者さんの話を傾聴する時間も取れずに、看護師として歯がゆい思いをすることもありませんか?
精神科では心の病をケアする診療科ですから、看護業務に追われることなく患者さんとのコミュニケーションや精神的ケアに関わっていくことができます。
また精神科専門看護師や精神科認定看護師、リエゾン看護師などの資格もあり、専門性をより高めていくことも可能な診療科です。
患者さんの心の看護や精神的ケア、心理カウンセリングを学びたいと考えている看護師さんには、精神科で働くことは大きなメリットでしょう。
精神科 看護師のデメリットは?
精神科 看護師のデメリットは、精神科は医療行為が少ないために、医療技術面が他科の看護師よりも乏しくなりやすいということです。
精神科でも点滴や注射、バルーンの挿入等の医療行為はありますが、内科や外科で良く行われる医療機器の扱いやマーゲンチューブ・胃瘻の管理、創傷処置といった経験はどうしても少なくなってしまいます。
精神科では、医療行為よりもコミュニケーションや精神的ケア、生活指導などが中心となる診療科なので、医療技術面が乏しくなることは仕方がないことだと思います。
しかし、将来的に内科や外科などへの再転職を考えている看護師さんにとっては、医療技術の苦手意識がネックとなって転職へ踏み出しにくくなるということはあるでしょう。
また転職後も、忙しい現場では業務のスピードも異なるので、仕事の流れや残業の多さに慣れず苦労することがあるかもしれません。
しかし、中途採用でもしっかり指導をしてくれる病院もありますので、転職先を選ぶことで負担は減らすことができると思います。
実際に、他科を学びたいと精神科から再び転職する看護師さんも沢山います。本人の学びたいという意思や努力が伝われば、他科の看護師さんもあまり気にしないでしょう。
それよりも精神科の経験がある看護師さんは、患者さんや家族の精神的ケアまで配慮を行えるので他科の看護師にとっても勉強になる存在となるでしょう。
精神科の看護師が感じるデメリット・・・患者さんとの関わりから
精神科の看護師が患者さんとの関わりから感じるデメリットは、拘束行為が普通の感覚になってしまう恐れがあることです。
精神科では、治療の一環として拘束や隔離が行われています。もちろんそのような行為は、医師から患者さんへ直接の説明の元に実施されています。
しかし日々の業務で拘束行為を行っているといつの間にか普通の感覚になってしまい、看護師として罪悪感や嫌な思いに駆られてしまうことがあります。
また、再入院する患者さんも多いため、時にはやりがいを失ってしまうこともあります。入院中に看護師が一生懸命にケアをしても、退院後に投薬管理が行えないなどの理由で再入院を繰り返す患者さんも多くいます。
看護師がどんなに投薬管理や生活指導を行ったとしても、最終的に服薬をしっかり継続するかはその患者さん次第です。
薬を拒否してしまうことは、病識の低下や副作用の苦痛などもありますが、被害妄想や幻聴という疾患症状が原因となっていることがあります。
しかし、一生懸命関わった看護師としては再入院が繰り返されることで、時々「一体何のために頑張っているのだろう」「報われない」という気持ちになってしまうこともあるでしょう。
精神科は院内の精神科医や精神保健福祉士、そして地域のデイケアや訪問看護のスタッフなどの大きなチーム医療でもあります。
看護師一人で抱え込まずに多職種とも話し合い、包括的に患者さんを捉えていく姿勢も大切でしょう。
精神科のメリットとデメリットから考えると、精神科看護や心のケアを学びたい看護師さん、ライフスタイルに合った働き方をしたい看護師さんなどがおすすめだと思います。また患者さんとの関わりにおいても複雑で難しいケースが多いので、看護経験の豊富な看護師さんは特に必要な存在でしょう。
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執筆者情報
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