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精神科 看護師は怖い職場での仕事・・・って本当ですか?

精神科 看護師は怖い、暗い、危険な仕事、というイメージをもたれることがあります。

なぜこのようなイメージをもたれるのでしょうか?

それは、やはり耳に入ってくる情報の中でも身体拘束や暴言・暴力、隔離といった言葉からマイナスの印象を強く受けるためかと思います。

実際にマスコミの報道などを見ていても、犯罪者に対する精神鑑定の実施であったり、精神科への通院歴と犯罪が結び付いたマイナスのイメージを前面的に押す印象もあります。

しかし、実際にはそのような患者さんばかりではありません。

精神科疾患の患者さんは、穏やかな方もいれば面白い方も沢山います。そして精神科は看護師にとってとても勉強になる現場でもあります。

今回は精神科で働く看護師が“怖い”と感じること、また逆に“楽しい”感じることついて、私の経験を交えながらお話ししたいと思います。

精神科の看護師が“怖い”と感じること

精神科の看護師が“怖い”仕事だと思われる理由、それは精神科患者さんが何を考えているのかわからなかったり、予測できない行動を取ることがあるからだと思います。

人は精神疾患ではなくても、対人関係において何を考えているか分からない人って、ちょっと怖いなと感じる時はありませんか?

根本的には同じような心理が、精神疾患に対しても働いているのではないかと思います。

特に精神科の患者さんは、表情が硬かったり無表情な方も多く、その表情からも何を考えているのかわからないという印象が強いのではないでしょうか。

また、精神症状から暴言や暴力といった攻撃的な行動がみられることも、“怖い”と感じる要因となっているでしょう。

攻撃的行動が出やすい疾患には、統合失調症による妄想や幻覚、躁状態による興奮、境界性パーソナリティー障害などが挙げられます。

このような突発的な攻撃的行動に対して、看護師は常に心構えや身構えをしている必要があります。

しかし現場で働いていると、患者さんが突発的な行動に出るときは、ある程度の前駆症状があることがわかります。

前駆症状とは、患者さんが最近イライラしている、引きこもり傾向、表情がきつく変化している、不安の訴えが増えているなどが挙げられます。

このような前駆症状が認められ始めている場合は、看護師の申し送りで情報交換をしてお互いに注意するよう促し合っています。

そして必要に応じて、看護師は2人以上で対応を行ったり、凶器になりそうな危険物はあらかじめ片づけたりと対策をとっています。

精神科で働き始めたばかりの看護師さんは、前駆症状はわかりにくいと思いますが、経験のある先輩看護師が大体教えてくれますので大丈夫です。

自分からも、ちょっとおかしいなと思う時はどんどん他の看護師に声をかけて確認した方が安心でしょう。

精神科の看護師が怖いと思ったこと・・・自殺や自傷行為に要注意!

精神科で看護師が“怖い”と感じることの中に“患者さんの自殺や自傷行為の恐れ”があります。

自殺の原因となりやすい疾患では、うつ病や統合失調症、アルコール依存症、覚せい剤精神病などが挙げられます。

特に統合失調症では、急性期症状がおさまった後で医療者が安心しているような時期に自殺の危険性が高まるといわれています。

そして比較的若年の患者さんに自殺者が多いです。自身の病気を自覚した時や、将来への不安や絶望感を強く感じた時に突発的に自殺行動に出てしまうことがあるのです。

私が怖い思いをした経験例ですが、夜間に40代の統合失調症の女性がヘアゴムを貸してくださいとナースステーションに来たことがあります。

本当に一見、ごく普通の女性の振る舞いで、ナースステーションのどこにヘアゴムが置いてあるのかもしっかり把握していて、それを取って下さいといった感じで声をかけられました。

私はその現場で非常勤として働いているのですが、ヘアゴムに関する申し送りは無かったので、渡すかどうかとても判断に迷いました。

ヘアゴムでも十分に首に巻きつけて自殺が可能だからです。結局、日勤帯の看護師に電話で連絡を取ったところ、昼間も同じようなことがあり本人には理由を説明しヘアゴムは渡さないようにしていたとのことでした。

このように些細なやり取りですが、患者さんも状況を把握した上で看護師を選んで声をかけ、自分の要求を叶えようとすることがあります。

看護師のちょっとした対応や不注意が、自殺・自傷行為をもたらしてしまう可能性かあるという精神科病棟に、私はとても怖いと感じることがあります。

精神科の看護師は怖いだけではない・・・実は楽しい!プラスのイメージも知ろう!

精神科で看護師が怖いと思うことを、ここまでお話してきました。

そのことも頭の片隅に置きつつ、ここからは、看護師にとって精神科の現場は怖いだけではないということをお伝えしていきたいと思います。

特に慢性期の現場では、穏やかで陽気な患者さんも多くいます。

何の前触れもなく急に歌を歌いだしたり、踊り出す患者さんもいて、看護師も思わず笑ってしまうようなこともあります。

妄想とは別として、話がとても面白く冗談をいう患者さんも多く、コミュニケーションをとっていて楽しいと感じることもあります。

またレクリエーションは、看護師が企画し実行するのですが、季節の行事やスポーツ、時には集団で院外に出て外食やカラオケ、ドライブなどをして楽しんでいます。

外出は患者さんもとても喜んでくれて、企画してよかったなという達成感を感じます。

一般的に看護師として働いていると、業務中にカラオケに行くなんてことはあまりないですよね。こういった関わりが精神科ならではの楽しさではないかと思います。

精神科の看護師は怖いことも大変な仕事も多いですが、同じくらい楽しい、面白いと感じることもあります。

もし良ければ一度、精神科の現場を見学してみませんか?精神科の“怖い”部分だけではなく“楽しい”部分もどんどん質問してみましょう。まずは看護師転職サイトに、相談してみてください。


執筆者情報

株式会社ドリームウェイ精神科の求人 - 看護師を辞めたい人へ 編集部

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